各地の特産品を国が地域ブランドとして保護する「GI=地理的表示」の制度に山形のワインが指定されたことを受けて業界団体が記者会見を開き、今後の消費拡大に期待を示しました。
「GI=地理的表示」の制度は、品質や産地など一定の要件を満たした特産品を国が地域ブランドとして保護する制度で、国税庁は30日、山形のワインを新たに指定しました。
これにより、県産の51品種のぶどうを原料に県内で醸造され、味が一定の基準を満たしたワインが「山形」と表示できるようになります。
GIの指定を受けて山形県ワイン酒造組合が山形市内で記者会見を開き、認定されたワインに表示できる新しいロゴマークを発表しました。
GIの文字とワイングラスやコルク栓をモチーフにしていて、酒造組合では今後、年に3回、審査会を開いて、認定するワインを決める方針です。
酒造組合によりますと、県産ワインの販売量は新型コロナウイルスの影響で、去年はおととしより17%余り減少しています。
さらに、ワインのGIを巡っては、これまでに「山梨」と「北海道」が指定されているほか、今回、「大阪」と「長野」も同時に指定を受けていて、今後、産地間での競争が激しくなることが予想されます。
山形県ワイン酒造組合の村上健理事長は「山形のワインの認知度をさらに高めるだけでなく、今後、海外輸出に向けて何ができるかを考えていきたい」と話しています。
出典:
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210630/6020010740.html