「ユニクロ」と「GU」の店舗にあるセルフレジの技術の特許をめぐり争っていた、大阪市のIT企業などとファーストリテイリングは、和解が成立したと発表しました。一連の裁判などはすべて取り下げるということで、レジをめぐる争いはこれで決着しました。
ユニクロとGUが各地の店舗で導入しているセルフレジは、くぼんだスペースに商品をまとめて置くだけでタグの情報を読み取り、合計金額が表示されます。
このタグの情報を読み取る技術について、開発した大阪市のIT企業「アスタリスク」は、特許を侵害されていると主張して、ユニクロやGUに対しセルフレジの使用をやめるよう求める訴えを起こしました。
一方、ユニクロなどを運営するファーストリテイリングは、特許は無効だと主張して、特許庁に審判を起こし、争いが続いていました。
これについて、双方が協議した結果、23日に和解が成立したということです。
和解の条件などは明らかにしていませんが、争いを続けることはお互いの事業を妨げかねないとして、一連の裁判や審判はすべて取り下げることにしています。
ファーストリテイリングによりますと、この技術を使ったレジは、ユニクロでは国内の8割、GUでは9割の店舗に導入されています。
「アスタリスク」の鈴木規之社長は「和解まで長い時間がかかったが、安心した。ようやく前を向いて仕事ができる」と話しています。
ファーストリテイリングは「今後はそれぞれの権利や事業を尊重し、互いに良好な関係を築いていく」とコメントしています。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211224/k10013403151000.html