IPニュース
Home > IPニュース
多国籍企業は互いに、米国や欧州の法廷で大規模な法廷闘争を行うことに慣れている。その結果が世界的な影響をもたらすこともしばしばだ。だが、多国籍企業は新たに浮上した第3の場所に備えるべきだろう。それは中国だ。2週間前、ほとんど無名のカナダのワイランという企業がソニーを相手取り、中国東部の南京で特許侵害訴訟を起こした。対象は高速通信LTEを標準使用するソニーのスマートフォン(スマホ)で使われている技術だ。
ワイランはいわゆるパテントトロール(特許権を買い集め、和解金狙いで訴訟を次々起こす企業)だ。もしワイランが勝訴すれば、ソニーは早ければ2017年夏にもLTEを使うスマホの販売や輸出を禁じられる可能性がある。中国は世界のほぼ全てに広がる製造体制で極めて重要な役割を担っているため、輸出禁止は大きな脅威となる。
出典:http://www.nikkei.com/article/DGXMZO09595810W6A111C1000000/