【4月21日 CNS】約3000年前の黄金の仮面が見つかった中国・四川省(Sichuan)広漢市(Guanghan)の三星堆(Sanxingdui)遺跡が中国で大ブームとなる中、「三星堆の火鍋」「三星堆文明の使者の酒」「三星堆の家具」など、遺跡の名を使った商標登録を申請する企業が相次いでいる。先月20日に黄金仮面の発見が発表された4日後には、三星堆遺跡と関係ない企業・個人から226件もの申請があった。
企業登記情報サイトの天眼査(Tianyancha)によると、「三星堆」の申請は、国際商標分類で45分野に及んでいる。河南省(Henan)にある懐川堂実業は3月25日に事務用品、家具、ケータリング・宿泊施設、輸送工具などの7つの商標登録を一度に申請した。四川省成都市(Chengdu)新都区(Xindu)の蜀道酒類経営部は3月22日と23日に、宝飾品と時計、教育・娯楽、金融資産管理、楽器など16の商標の登録を申請した。
三星堆遺跡は1980年代の発掘で最初に注目を集めており、広漢市の宏南棉紡績が1992年にベッドシーツで三星堆の商標を登録していたこともあらためて分かった。
発掘された遺跡物を展示している三星堆博物館の幹部、任韌(Ren Ren)氏は「遺跡と無関係な商標登録を無効にし、新たな申請の取り消しを求める措置を開始している」と説明している。
北京煒衡法律事務所の張宇浩(Zhang Yuhao)弁護士は「過去の事例から見ると、『先制登録』をした業者は、後で商標を譲渡することで利益を得ていることが多い」と指摘。中国の商標法では「使用を目的としない悪意のある商標登録申請は拒否される」としており、既に登録された商標も、条件を満たしていなければ無効とすることができるという。
出典:AFPBB NEWS
(c)中新経緯/AFPBB News【4月21日 CNS】約3000年前の黄金の仮面が見つかった中国・四川省(Sichuan)広漢市(Guanghan)の三星堆(Sanxingdui)遺跡が中国で大ブームとなる中、「三星堆の火鍋」「三星堆文明の使者の酒」「三星堆の家具」など、遺跡の名を使った商標登録を申請する企業が相次いでいる。先月20日に黄金仮面の発見が発表された4日後には、三星堆遺跡と関係ない企業・個人から226件もの申請があった。
企業登記情報サイトの天眼査(Tianyancha)によると、「三星堆」の申請は、国際商標分類で45分野に及んでいる。河南省(Henan)にある懐川堂実業は3月25日に事務用品、家具、ケータリング・宿泊施設、輸送工具などの7つの商標登録を一度に申請した。四川省成都市(Chengdu)新都区(Xindu)の蜀道酒類経営部は3月22日と23日に、宝飾品と時計、教育・娯楽、金融資産管理、楽器など16の商標の登録を申請した。
三星堆遺跡は1980年代の発掘で最初に注目を集めており、広漢市の宏南棉紡績が1992年にベッドシーツで三星堆の商標を登録していたこともあらためて分かった。
発掘された遺跡物を展示している三星堆博物館の幹部、任韌(Ren Ren)氏は「遺跡と無関係な商標登録を無効にし、新たな申請の取り消しを求める措置を開始している」と説明している。
北京煒衡法律事務所の張宇浩(Zhang Yuhao)弁護士は「過去の事例から見ると、『先制登録』をした業者は、後で商標を譲渡することで利益を得ていることが多い」と指摘。中国の商標法では「使用を目的としない悪意のある商標登録申請は拒否される」としており、既に登録された商標も、条件を満たしていなければ無効とすることができるという。
(c)中新経緯/AFPBB News