医薬品製造の池田模範堂(富山県上市町神田、池田嘉津弘社長)は1日、中国で製造・販売されたかゆみ・虫刺され薬「ムヒ」の模倣品によって商標権を侵害されたなどとして、中国企業2社に損害賠償などを求めた現地の訴訟で、勝訴が確定したと発表した。知的財産関係の訴訟を扱う広州知識産権法院が模倣品の製造・販売の停止と、300万元(約5千万円)の支払いを命じた。
模倣品は現地のコンビニエンスストアやドラッグストアで相当な数が流通していたという。商品名やパッケージなどが酷似しており、ブランドロゴの表記は正規品の「MUHI」と異なり、模倣品は「MOPI」となっている。
池田模範堂によると、同社は1962年から香港を中心にムヒや液体ムヒの輸出用製品を展開している。近年、中国本土で模倣品を確認。2017年2月、商標権侵害や不正競争防止法違反で無比滴(広東)薬業有限公司と関連会社に対して訴えを起こし、広州市の裁判所での1審で勝訴。7月初め、広州知識産権法院が被告の控訴を棄却した。
池田模範堂は「模倣行為には厳正に対処し、ブランド価値の維持・向上を図る」とコメントしている。
出典:
https://news.yahoo.co.jp/articles/edb414b6fd5777d0a0a5594129fa5a4de411b9c3