漫画やアニメが大ヒットしている「鬼滅の刃」を連想させるデザインの商品が販売されていた事件で、不正競争防止法違反に問われた雑貨商品販売会社「レッドスパイス」(横浜市中区)社長で中国籍のウー・シャオビン被告(56)は21日、名古屋地裁(宮本聡裁判長)の初公判で「税関の許可を得て輸入した。流通を前提に消費税も先に支払ったのに違法とは理解できない」などと不正の目的を否定、無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、ウー被告が「鬼滅の刃」人気に便乗すれば会社の売り上げを伸ばせると「鬼退治」と称したグッズを販売し、16億円の売り上げを上げていたと指摘。一方、弁護側は「『緑色と黒色の市松模様』は以前から使用されており、『商品等表示』には当たらない」などと主張した。
起訴状によると、2020年4月~21年1月、集英社が販売する「鬼滅の刃」関連グッズの模様として広く認知されている「緑色と黒色の市松模様」と似た模様のバスタオルなど244点を、県内のゲームセンターに約12万円で販売し、類似した模様のパーカなど556点を中国から輸入したとされる。【道永竜命】
出典:
https://mainichi.jp/articles/20211022/k00/00m/040/093000c