氷見市特産の「氷見稲積梅」が全国各地の特産品を国が地域ブランドとして保護する地理的表示制度に新たに登録されました。
生産者は「登録をきっかけに稲積梅の魅力を広めていきたい」と話しています。
GI=「地理的表示」の保護制度は、産地の名前を含んだ特産品を国が地域ブランドとして登録し保護する制度で、登録されると認定マークを表示できるようになります。
新たに登録された氷見稲積梅は、昭和24年に氷見市稲積地区で発見された固有種で、種が小さく、果肉が厚いほか、梅干しに加工すると着色が良く、ほどよい酸味があるのが特徴です。
「特産氷見稲積梅生産組合」と「稲積梅の里振興会」が氷見市内で毎年30トン前後生産していて、このうち生産組合では、梅干しをはじめ、梅酒や焼酎漬けにした梅の実として県内や首都圏で販売しているだけでなく、中国や台湾にも輸出しています。
県内の農産品の登録は、「入善ジャンボ西瓜」と「富山干柿」に続いて3品目となります。
16日県庁で生産者と面会した新田知事は、「販売まで見据えた稼げる農業は地域の生産者にも安心感を与えるすばらしい取り組みだと思う」と話したということです。
生産組合の長澤誠尚組合長は「梅では、GIに全国で初めて登録され、これからの心強い支援になると思います。耕作放棄地などに梅を植えて地域の活性化につなげるとともに、生産を拡大して稲積梅の魅力を広めていきたい」と話していました。
出典:https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20220216/3060009760.html