Reutersが報じた「Fruity Pebblesの色商標登録が認められなかった事例」
2024-05-27
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Reutersが報じた「Fruity Pebblesの色商標登録が認められなかった事例」

2024-05-27
Post Foods, LLC(以下「Post Foods」)の最も人気のある朝食用シリアル商品であるFruity Pebblesについて、2024年初頭に商標審判委員会(Trademark Trial and Appeal Board、以下「TTAB」)が当該色商標登録を認めないという決定を下した。
 
この事例の争点は、Post Foodsが出願した商標の範囲(単なる色の申請か、または色を商品の表面に適用したものか)と、その色が朝食用シリアルにおいて識別力を持つかどうかである。
 
Post Foodsは、出願した商標の範囲がどのような形状の朝食用シリアルにも適用でき、シリアルの表面に限らないと主張している。Post Foodsは、Fruity Pebblesが1973年以来これらの色を長期間使用しており、大量の販売広告や2件の消費者調査を証拠として提出した。
 
しかし、TTABは、Post Foodsが提出した調査は、朝食用シリアルの中でも「クリスプライスシリアル」にのみ適用され、すべての朝食用シリアル食品を包含するものではなかったと判断した。これらの証拠は、消費者が多彩な朝食用シリアルをPost Foodsの商品と認識することを証明するには不十分とされた。
 
さらに、米国特許商標庁(USPTO)が提出した証拠によると、他の食品製造業者も類似の彩色された朝食用シリアル商品を製造しているため、消費者は多彩な朝食用シリアルをPost Foodsの商品と認識しないという判断が示された。TTABは最終的に、USPTOによる商標登録拒否の決定を支持し、Post Foodsが申請した色の朝食用シリアルは識別力を欠くと結論付けた。
 
2022年および2023年にPost Consumer Brandsが「最も人気のあるPostシリアル」のタイトルを与えたFruity Pebblesのシリアルに関して、50年以上にわたる長期使用でさえ色商標の取得には不十分であった。TTABは「朝食用シリアル」という広範な識別に大きな重きを置いており、「クリスプライス朝食用シリアル」に範囲を絞ることが識別力の取得に関する分析に影響を与えたかどうかという疑問が残る。
 
出典:台湾智慧財産局、https://www.reuters.com/legal/legalindustry/case-fruity-pebbles-stone-age-use-does-not-guarantee-trademark-protection-colors-2024-04-26/
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