台湾、特許の再審査加速審査(AEPRe)制度が2024年9月1日より試行
2024-09-23
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台湾、特許の再審査加速審査(AEPRe)制度が2024年9月1日より試行

2024-09-23

台湾では、特許出願人の権利取得を迅速にサポートするため、「特許再審査加速審査(Accelerated Examination Program for Reexamination、AEPRe)」制度が2024年9月1日より試行開始された。この制度は、初回審査で一部の請求項のみが拒絶された特許出願に対して、再審査を加速させることを目的としている。

 

AEPRe制度の概要

AEPRe制度は、初回審査の結果を活用し、再審査時に余分な判断時間や審査コストを削減することを目指している。対象となるのは、初回審査で一部の請求項が拒絶され、他の請求項が拒絶されなかった案件である。出願人が以下の修正を行うことで、6か月以内に再審査の審査結果や特許査定通知を受け取ることが可能となる。

  • 拒絶された請求項を削除し、拒絶されなかった従属項を独立項に変更する。
  • 必要に応じて、請求項番号や依存関係の調整、従属項の追加も可能。

このような修正を行うことで、再審査における審査効率が向上し、迅速に特許取得を目指すことができる。

 

AEPRe申請の要件

AEPRe制度を利用するためには、以下の要件を満たす必要がある。

  1. 適格案件:特許の再審査案件であり、初回審査で部分的に請求項が拒絶されたもの。
  2. 申請時期:再審査通知の送達から、最初の「再審査審査意見通知書」が発行されるまでの期間内に申請する必要がある。
  3. 修正内容:
    • 専利法第49条に基づく修正を行い、全ての修正内容が以下の要件を満たすこと。
      • 拒絶理由のある請求項の削除。
      • 初回審査で拒絶されなかった従属項を独立項として再構成する。
  4. 費用:無料。

 

AEPRe制度の効果

AEPRe制度の導入により、特許出願人は、より迅速に特許権を取得できるようになり、ビジネス上の競争力を高めることが期待される。特に、特許の早期取得が求められる技術分野や、市場での競争優位を確保するために、この制度を積極的に活用することが重要である。

 

試行期間について

なお、このAEPRe制度は試行段階にあり、試行期間は1年間と設定され、試行期間中に得られたフィードバックをもとに、制度の継続や改良が検討される予定である。

 

出典:台湾知的財産局ウェブサイト

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