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台湾知的財産局が2024年の特許出願および登録統計の順位を発表した。台湾特許出願では台湾積体電路製造(TSMC)が1,412件で9年連続首位となり、外国人では米国のアプライド・マテリアルズが950件で首位に返り咲いた。工業技術研究院(356件)と国立成功大学(121件)がそれぞれ研究機関および大学部門でトップとなった。特許の取得では、台湾積体電路製造の1,163件と米国のアプライド・マテリアルズの697件がそれぞれ台湾および外国のトップに立った。
台湾積体電路製造が台湾特許出願で9年連続首位
台湾積体電路製造の特許出願件数は2016年から9年連続で首位を維持し、2024年は1,412件を出願した。次いで南亜科技(466件)、友達光電(425件)、工業技術研究院(356件)、群創光電(328件)、英業達(321件)、瑞昱半導体(309件)、エイサー(277件)、鴻海精密工業(259件)、聯発科技(239件)となった。2位の南亜科技と5位の群創光電はともに過去最高を記録し、9位の鴻海精密工業は前年比93%増で上位10社中最大の伸びを示した。
台湾特許出願上位20社のうち、12位の聯華電子(221件)、13位の華邦電子(160件)、17位の力積電(131件)もそれぞれ過去最高を記録した。
アプライド・マテリアルズが外国人特許出願で首位に返り咲き
米国のアプライド・マテリアルズが950件で特許出願首位に返り咲き、韓国のサムスン電子(894件)が2位に後退した。韓国のSKハイニックス(698件)が3位に躍進し、前年比54%増で上位10社中最大の伸びを記録した。以下、日本の東京エレクトロン(661件)、米国のクアルコム(660件)、日本の日東電工(417件)、オランダのASML(344件)、日本の信越化学(279件)、米国のラム・リサーチ(276件)、日本のSCREENホールディングス(253件)と続いた。3位の韓国のSKハイニックス、4位の日本の東京エレクトロン、7位のオランダのASML、8位の日本の信越化学、9位の米国のラム・リサーチはいずれも過去最高を記録した。
外国特許出願上位20社を見ると、日本企業が11社を占めた。また、11位の日本のリソニックス(251件)、17位の中国のファーウェイ(184件)、18位のスイスのメデラ(167件)もいずれも過去最高を記録した。
工業技術研究院が研究機関で18年連続首位、成功大学が大学部門で3年連続首位
研究機関部門では、5機関が台湾特許出願上位100に入った。工業技術研究院(356件)は4位にランクし、2007年から18年連続で研究機関のトップを維持している。
台湾特許出願上位100に入った21の大学のうち、国立成功大学が121件で首位となり、以下国立台湾大学(98件)、国立清華大学(83件)、国立勤益科技大学(75件)、国立陽明交通大学(74件)、国立屏東科技大学(60件)、国立台北科技大学(55件)、国立中山大学(51件)、国立台湾科技大学(49件)、国立中興大学(48件)と続き、上位10校はすべて国立大学だった。台北医学大学(47件)が私立大学では首位となり、全体では11位にランクした。
注:上記統計データにおいて、出願人および国籍・地域の順位は出願案件の「第一出願人」を計算基準としている。
出典:https://www.tipo.gov.tw/tw/cp-85-993587-5d85c-1.html