台湾の手作りドリンクチェーン 大苑子(DaYung’s) が、「石虎オレンジ」(石虎=台湾に生息するヤマネコ。石虎の保全に配慮した農法で栽培されたオレンジ)を使用していると宣伝した件を巡り、批判が高まっている。大苑子は20日、関連する宣伝物を削除し、「石虎オレンジ」の商標登録出願も撤回手続き中であると明らかにした。
農場側「真正の石虎認証を確認してほしい」
大苑子は最近、新商品「搾りたてオレンジ緑茶」に石虎オレンジを用いていると宣伝し、農場で撮影したプロモーション映像を公開した。
しかし、撮影地である 長寿天然農場 はフェイスブックで声明を発表し、「石虎認証マークを必ず確認してほしい。石虎保全のための友好農法は手間もコストもかかる。にもかかわらず、当農場に無断で撮影を行い、あたかも石虎オレンジを使用しているかのように宣伝するのは消費者をミスリードしているである」と強く批判した。
「今年は一個も出荷していない」
農場側はさらに、「近年、大苑子が当農場からオレンジを購入したのは事実だが、いずれも通常のオレンジであり、石虎オレンジとして扱ったことはない。今年は石虎オレンジを一切供給していない」と説明した。
大苑子が農場で撮影した映像を今年の宣伝に使用したことで、消費者に誤解を与え、農場に負担と損害が生じたとしている。
大苑子「石虎友善農法の認証とは言っていない」と釈明
大苑子は19日夜の声明で、「石虎友善農法の認証マークを使用していると主張したことはない。南投県中寮の農家支援は石虎の棲息地保全につながるとの趣旨であった」と述べた。
しかし、問題が沈静化する前に、大苑子が「石虎オレンジ」の商標登録を出願していた事実が明らかとなり、さらに議論を呼んだ。
商標登録出願は撤回へ
大苑子は20日、「石虎オレンジ関連の宣伝物はすべて削除した。商標の登録出願も撤回手続き中である」と説明した。
同社は、新商品発売時に模倣防止のため商標登録を行うのは従来からの慣例であり、今回に限ったことではないと強調した。また、台湾ではすでに多くの企業が「石虎」を冠した商品を登録していると付言した。
出典:中央社 https://www.cna.com.tw/news/ahel/202511200238.aspx