ソーシャルメディア「X」(旧Twitter)は、Operation Bluebird(以下、Bluebird)の「Twitter.now」をめぐる訴訟で仮差し止め命令が一部暫定的に認められたことから、当面は「Twitter」の商標を保持できることになった。一方、同じ判断により、Bluebirdは鳥のロゴと「Tweet」の商標を引き続き使用できる。Bluebirdはこれを受け、新たなソーシャルネットワークの名称を「Twitter.now」から「Tweet.app」に変更すると発表した。
米デラウェア州連邦地裁のColm F. Connolly判事は米国時間9月3日に公表した意見書で、Xはブランド表現に「Twitter」の名称を今も使っているため、この商標紛争が最終判断に至れば、X側の主張が認められる可能性が高いとの見方を示した。
「X Corp.がAppleのApp Store掲載情報で『旧Twitter』との補足表現を使用しているため、X Corp.が『Twitter』を含む一連の商標の使用を中止したとBluebirdが厳格に立証できる可能性は低い」とConnolly判事は記した。
言い換えれば、Elon Musk氏がTwitterの社会的価値を損なうかのような手法を取ってきたにもかかわらず、Xはいまだに人々の意識からTwitterという名称をなくせていない。同社は改称から3年が経過しても、Xが何を指しているのかを人々に理解してもらうため、今もTwitterという名称を使っている。
今回の判断により、Bluebirdは「Tweet」と象徴的な鳥のロゴを引き続き使用できる。主な理由は、Xがこれらを現在も使用していることを裏付ける説得力のある証拠を示せなかったためだ。Xが提出した証拠のうち、ウェブページの多くには日付がなく、メールも現在の使用を証明するものとは認められなかった。
Operation Bluebirdは2025年、Musk氏に一矢報いるかのように「Twitter.new」(現Twitter.now)を立ち上げると発表した。Musk氏による買収後、アカウント認証の価値を薄め、ヘイトスピーチに十分対処できなかったことなどから、Twitterが衰退したと多くの人がみている状況に反発したものだ。Bluebirdの新サイトの表現を借りれば、Musk氏はTwitterを「すべて焼き尽くした」という。
Xは2025年12月、Bluebirdによる「Twitter」「Tweet」の文字商標と鳥のロゴの使用を阻止するため、同社を提訴した。Bluebirdのソーシャルネットワークは現在も、利用登録を呼びかけている初期段階にある。
出典:CNET Japan