米ソフトウエア会社トレードサンは5日、人工知能(AI)企業オープンAIが新たなAIモデルに「アストラ(Astra)」の名称を使用したことで商標権を侵害したとして、サンフランシスコの連邦地裁に提訴した。
トレードサンは、銀行などの金融機関向けに貿易関連書類を分析するAIエージェントを活用したソフトウエア「アストラ」を2021年から使用していると主張。オープンAIが新たな主力モデルに同じ名称を使用することで、消費者に混同を生じさせる恐れがあるとしている。また、オープンAIがアストラの名称を市場に広く浸透させることで「アストラがオープンAIを意味するものだと一般の人々に認識させようとしている」と指摘した。
カリフォルニア州デルマーに本拠を置くトレードサンは、金額を特定しない損害賠償に加え、オープンAIによるアストラの名称使用を差し止める命令を裁判所に求めた。
一方オープンAIの広報担当者は「この訴えには全く根拠がない。われわれは全ての人々に利益をもたらす技術を責任を持って開発することに引き続き注力している」と述べた。
オープンAIは9月3日にアストラを発表したが、安全性を巡る懸念を受け、同月後半には更新版の提供を取りやめた。
これまでにもオープンAIは、動画生成アプリ「ソラ(Sora)」やデジタル上で利用者の容姿などを再現する「カメオ(Cameo)」、ハードウエア機器への「io」ブランド使用計画を巡り、商標関連の訴訟を起こされている。その後ioについては使用を取りやめた。
出典:https://www.reuters.com/jp/economy/VOTMEYPWJVKH3CNHE3UHM67IS4-2026-10-06/