Epic Gamesは、2018年頃からNrealの米国での商標登録に異議を唱えていました。
ストアの手数料をめぐってAppleと裁判を係争中のEpic Gamesは、先週末、スマートグラスメーカーのNrealを提訴しました。理由は、Nrealという名称が自社のゲームエンジン「Unreal Engine」に似ているからというものでした。
Nrealは、中国・深圳に本社を置くAR技術を活用したスマートグラス「NrealLight」を展開しているメーカー。同社が2021年の第2四半期に米国での展開を予定していることから、Epicは同様の業種でありながら、Nrealの社名がUnrealに酷似しているとして訴訟に踏み切りました。
ビデオゲーム開発や映画のVFX関連ツールとして活用されているゲームエンジンのUnreal Engineと、スマートグラスである「NrealLight」の関連性は高くないよう見受けられますが、Epicは2017年に『Robo Recall』でVR産業に参入していること、NrealLightがUnreal Engineをサポートしていることから、本訴訟は顧客の混乱を避ける狙いがあるようです。また、2018年頃よりEpicはNrealの米国での商標登録を阻止する動きをしていたことも、昨年末に明らかになっています。